最終話 〜さよならの向こう側〜

こんにちは!結婚相談所ツーピースの井上です!

最終話お待たせいたしました。お待たせし過ぎたかもしれません🙇‍♂️

幸せなプロポーズで人生の絶頂期を迎えたのも束の間。

揺らぎ始めた2人の関係、婚約解消、そして現在へというエピソードです。いつもより長い文章になってますが内容は濃いと思います。最後までご覧いただけますと幸いです。

人生の絶頂期

プロポーズ翌日。僕は婚約の報告を家族だけでなく友人など数多くの人たちに話した。

「本当に!?」

「おめでとう!」

「お相手はどんな人?」

「入籍は?結婚式は?」

今まで「彼女いない歴=年齢」だった僕が急に結婚報告。みんなの驚いた反応が嬉しかった。そしてこんなに美しいご令嬢である天女さまと結婚できる自分が少し誇らしかった。人生で最も浮かれていた時と言って間違いない。

僕らは結婚相談所での成婚。近しい人への報告だけでなくお世話になったカウンセラーさんにも直接お礼に行かなければ。そう考え、彼女と共にIBJメンバーズ福岡へお礼をしに行く事に。

彼女から不穏なLINE

その当時まだ2人の住まいは別々。僕は高知、彼女は大阪からそれぞれ別々に福岡へ向かう事に。その道中、彼女から何やら不穏なLINE。

🙎‍♀️「すごくモヤモヤしてる事があるの

一体何だろう。。。今まで一度もケンカした事もない、不満に思う事も何ひとつないラブラブカップル。だがしかし今まで常に笑顔だった彼女と明らかに違う雰囲気をそのLINEから感じた。

心配するLINEを送ったが、そこから僕が福岡に着くまでの間、彼女からの返事は来なかった。

気が気でない中、福岡でやっと彼女と合流。すぐに食事に向かい、その席で聞いた。

🙎‍♂️「一体何にモヤモヤしてるの?

すると彼女はこう答えた。

🙎‍♀️「私は専業主婦家庭で育ったから同じような結婚の形を夢見ていたの。もし専業主婦を受け入れてもらえないなら私たち先に進めないかもしれない。。

(うそーん。。仮交際中にも真剣交際中にも「ウチの会社を手伝って欲しい」って彼女に伝えてOK貰ってたのに。。)

(でも今更専業主婦NOって言えるはずがない。。明日はカウンセラーさんへのお礼もあるし。。)

(そうか!!無理に彼女に仕事させるより、家事をしながら僕の帰りを待ってくれるのも幸せじゃないか!それでいいじゃないか!)

井上🙎‍♂️「僕は〇〇ちゃんにずっと笑顔でいてほしい。だから専業主婦OKするよ。僕の意見を無理に押し付けようとしてごめんね」

僕は婚活時に条件にしていた「共働き」をいとも簡単に諦めた。2人が先に進むため。絶対に彼女と結婚するため。

カウンセラーさんへのお礼

翌日にはすっかり笑顔の彼女。

IBJメンバーズ福岡の敏腕カウンセラー龍〇さんへの成婚挨拶の際には「私が見てきたご成婚者様の中で1番幸せオーラ出てますよ!」と言ってもらえた事を覚えている。カウンセラーさんへのご挨拶は和やかな雰囲気で終わった。

だがその頃を境に彼女から要求をされる事が多くなっていった。。。

マンションの階層

ある日、彼女と住むための新築分譲マンションを買おうという事に。

私はどうせ買うなら最上階の特別なフロアが良いと提案。きっと彼女も「えー最上階なの!すごーい!嬉しい☺️」と喜んでくれるだろうなと思った。

しかし彼女は

🙎‍♀️「マンションの最上階は太陽の熱が屋上から伝ってきて暑いの。最上階から一つ下の階じゃないと私住まないから

なぬっ!!このマンションで1番良い部屋を提案してるのに嫌だと申すか!?人生最大の買い物、そして資金は全額僕負担なのに僕の好きな階に住めないのか、、!!?

でも言えないよ。だって彼女の機嫌を損ねたくないもん。天女様だもん。でもなあ、、、

モヤモヤを抱えながら過ごすこと数日。私のスマホが鳴った。彼女のお母様からだ📞

お母様👩‍🦰「陽平さん、今購入をご検討されているマンションに問い合わせをしました。断熱性能が1〜4の中で上から二番目の断熱性能3らしいですわよ(最上級の断熱性能じゃないの意)

井上「お、お母様っ!!愛娘様を灼熱の最上階に住まわせるなどと戯言を申しまして大変、大変失礼をいたしましたっ!!世が世なら切腹ものでございますっ!!!最上階から一つ下の階に直ちに変更いたしますっ!!!!

ここでも私はいとも簡単に自分の意思を曲げた。

全てが崩壊した試食会

ある日、僕たちの披露宴で提供する食事を試食しに行こうということになり、彼女と高知で最上級のホテルに試食をしに行った。

もちろんそのホテルで最上級のコースを注文。いわば高知の本気とも言えるコースだ。

豪華なメニュー表に心躍らせる井上。彼女にも美味しいって言ってもらえたら良いな💓

運ばれてきた食事。それを口にした瞬間、私の期待とは裏腹にみるみる内に天女さまから鬼の形相に変わる彼女。

👹「ここの料理最低。もう式場は別の場所に変える。

うっそーーーん😇

既に前もって披露宴の日にちをこのホテルで予約してしまっている。ここでキャンセルすると多額のキャンセル料が。。

さらに彼女はこう続けた。

👹「こんな酷い料理出すなんて最低。シェフとプランナーさんに、ひとこと言いたい

うっそそそーーーーーーーーん😇

この時、目の前が真っ暗になったことを覚えている。天女さまなのか、ただの鬼なのか、私には既に分からなくなっていた。

井上「わ、、分かったよ。式場は神戸でも大阪でも好きな所に変更して良いよ。でもこのホテルの方々と僕の父親とは交友関係がある。その関係に泥を塗ることになるから文句だけは言わないで🙏

言ってはいけないこと

全ての食事を終えた後、シェフとプランナーさんが席にやってきた。

プランナーさん👨‍🦰「お食事いかがでしたでしょうか?」

その時、彼女の口から衝撃の言葉が発せられた。

👹「ここの料理、ファミレス以下

言ってしまった。完全に言ってはいけないことを言ってしまった。

凍り付く会場。平謝りするシェフとプランナーさん。それに対してもっと謝る井上。男たちの壮絶なる頭の下げ合いと不機嫌な鬼。カオスである。もうどうして良いか分からなかった。

ホテルから帰宅後

家に帰って彼女と話をした。その時僕の頭には2つの選択肢があった。

選択肢①「いや〜、あの料理最低だったね!場所変え大賛成!さすが天女さま👏」

選択肢②「なんであんな酷いこと言ったんだ。クレーム言うなって事前に言っただろ」

どう対処するべきか。選択肢が頭の中でグルグルする。

今までなら確実に①を選んだ。彼女を怒らせたくない、彼女の希望を聞かないと結婚が破談になってしまう。

でもその時、井上は勇気を出した。

(井上心の声)「明らかにいけないことをした時に彼女を叱れないでどうする。一生この人の機嫌を伺いながら尻に敷かれて過ごすつもりか。

私は勇気を振り絞って選択肢②を選んだのである。

井上「なんであんな酷いこと言ったんだ。クレーム言うなって事前に言っただろ

👹「どうして私じゃなくホテル側に立つの?大阪だったら酷い料理出す店にはちゃんと言うの。高知はそれをしないからイノベーションが起こらない

一体何を言っているんだ。君はモンスタークレーマー 一族の末裔か。ワケワカメ。

その話し合いは長く続いた。その途中、僕は不覚にも泣いてしまった。でも彼女の大きな瞳からは一粒の涙もこぼれ落ちなかった。

その時、「もう彼女は僕と結婚したいと思ってくれていない。僕はもうこの人と結婚できないのだ」と悟った。

翌日、急遽大阪に帰ることになった彼女。高知空港まで送る車の中は無言。

空港の出発ゲートとお見送りスペースの間を隔てたガラス。その向こうには無言の彼女。そしてお見送りスペースで人目も憚らず号泣する井上。彼女は一度だけこちらを振り返った後、飛行機に乗り込んだ。

そこからは両家の親を巻き込んでの大騒動。向こうのお母様、こちらの父親、両者ともに相当の曲者。もはや立て直せるはずもない。

両家のみんなが繋がっていたグループLINEを次々退出する人々。音を立てて崩れ去る両家の関係。運命の人だと思ったお相手との婚約はこうして破談となったのだ。

婚約解消後

僕からプレゼントしていたものは全て送り返され、向こうから貰ったものは全て送り返した。

披露宴のキャンセル料を支払い、披露宴に来てくれる予定だったみんなに謝罪の連絡をした。

そして彼女から送り返された500万円のGRAFFの婚約指輪を眺めながら

本当に終わったんだな。終わる時はあっという間だな

別れの実感が沸々と湧いた。

と同時に一つの疑問が浮かんだ。

(この指輪売ったらいくらになるのかな?)

井上は走った。500万円のGRAFFの指輪を持って、高知の中古品買取店に走った🏃‍♂️💨

井上「これ500万円で買ったGRAFFの指輪です!箱も品質保証書もぜーんぶついてます!もう一度言います!500万円で買った指輪です!!

中古品鑑定士👴「ほほ〜!GRAFFのクラリティがIFの指輪ですか!これは珍しい!私も初めて見ました!」

※ IFとは 「Internally Flawless(インターナリー・フローレス)」の略で、内部に欠点がないダイヤモンドを指す。最高品質の証とされており、流通量が非常に少ないクラリティグレードのタイヤモンド。

井上「でしょでしょでしょ!で、これ今買取してもらったらいくらになりますか!?

中古品鑑定士👴「そうですね〜、80万

、、、、井上は泣いた。またも人目を憚らず泣いた。

この指輪はリングの周りにまでダイヤが入っているためサイズ調整ができない。

しかもリング内側には僕から彼女へのラブラブメッセージの刻印がされてしまっている。

実質、ダイヤを取り外して作り替えるしかないためリセールバリューが暴落するのだ。

泣きっつらに蜂。

泣きっつらにGRAFFの指輪大暴落💸📉

でも持ってても仕方ないし売った。420万円の損切りである。

これで全て綺麗さっぱり彼女との関係が終焉を迎えたのだ。

自分自身の結婚相談所設立

それからもう一度IBJに入り直して婚活リスタートしようと考えた井上。

しかしIBJメンバーズ福岡に問い合わせたところ

再入会割引などは無いのでもう一度正規の料金をお支払い頂いてご入会頂くことになります

そりゃそうだ。結婚相談所は再入会するものではないもん。

でもな〜、IBJメンバーズは高いしどうしようかな〜🤨

その時、あるネット広告に目が留まった。

広告「あなたもIBJ加盟店を経営してみませんか?

そうか!!!ひらめいた💡僕がIBJ加盟店を作ってそこで自分が婚活すれば「婚活できる&収益上がる」最高じゃないか!!

早速広告をクリックからの〜、IBJ開業説明会へレッツゴー!!

※IBJ加盟店経営者がIBJで婚活することは禁止されています🙅‍♂️

開業説明会で「井上さんが経営しながら婚活するのはNGです🙅‍♂️」と言われちゃいました。

でもまあIBJ加盟店経営するのも新たな刺激があって良いかも!

指輪を売った資金をIBJ加盟金の足しとして使った井上であった。

GRAFFの指輪が結婚相談所に変わった瞬間である。

(婚約解消からわずか1ヶ月後の出来事)

新たな出会い

婚約破棄という失意のどん底でも自分のIBJ加盟店設立に向け動き出した井上。

慌ただしく過ごしていたある日、私が運営するテニスチームに新入り女性が遊びに来た。

新入りさんが1人ポツンとしてたら可哀想なので、私はテニスしながらその女性に最近私の身に起きた様々な話をした。

その女性は「婚約破棄されてすぐに結婚相談所を立ち上げるって変な思考回路だけど面白い人。もっと話してみたい」と思ってくれたみたい。

そこから2人で食事に行ったり、ドライブしたりするようになった。

そして自然と付き合うことに。

そう。その人が何を隠そう今の奥さんである🙎‍♀️

彼女いない歴31年だった私が婚約破棄2、3ヶ月後に彼女できるなんてことあり得ますか!?

それもこれも婚約破棄という途轍もない不幸があってもすぐに前を向いたから。IBJ加盟店を立ち上げるという新たな行動をしたから。それが新たなご縁を呼び寄せた、そんなふうに感じています。

そこから約1年の交際を経て結婚。溺愛する息子にも恵まれた👦

そして不純な動機で立ち上げた結婚相談所ツーピースだけど、右肩上がりで成長を続け、会員数がもうすぐ50名。

県と提携し高知の方にとって最高の婚活プラットフォームにまで昇華させた。こうして毎月成婚を出せるレベルの相談所に成長させてきたのである(The自画自賛)

まとめ

私の経験だけで「〇〇な人を選べ!」「〇〇な人はダメだ!」などと言うつもりはありません。

また元婚約者を悪者に仕立て上げて同情して欲しい訳でも、注目を集めようとしている訳でもありません。何より私目線のストーリーだけを読んで善悪を判断するのもフェアではありません。

都会の大富豪ご令嬢が高知に一度は移り住んで来てくれた訳です。マリッジブルー、ホームシックなどなど、そりゃあ心乱れることもあって当然。

彼女が正真正銘の鬼だったのか天女さまの心が一時的に乱れただけだったのか、真相を確かめることはもうできないのですから善悪の判断は不要です🙏

彼女は彼女なりに、私は私なりに全力でお互いの将来のことを考え出した結論、それが別れであっただけ。

そしてその別れがあったから私には今の家族があり、結婚相談所ツーピースがあり、会員さんたちの幸せなご成婚があります。

「どんな辛い経験も正解に変えられる」

婚約破棄さえも正解に変えられる。俯かないで行動する姿を誰かがきっと見てくれている。自分自身の壮絶な出来事から感じた結論を以てまとめとしたいと思います。

ここまで超々長いブログを最後まで閲覧頂きましてありがとうございました!

結婚相談所ツーピースは我々仲人自らの婚活経験をもとにしたノウハウを伝え、これからも会員さんの幸せな結婚生活に繋がる良縁を結んでいきたいと思っています。引き続き応援よろしくお願いいたします!!

井上の婚活日記 完

\実際の成婚ストーリーを公開中/

\安心充実のサポート/