第11話 ご挨拶・指輪選び編

こんにちは!結婚相談所ツーピースの井上です!

真剣交際中の彼女の実家にご挨拶に伺う事になった私。車のナビが案内し終えたそこにはシンデレラ城の如き大豪邸が。。私は今からこの中でご挨拶をするという巨大ミッションをコンプリートできるのか。。。というところからの内容です↓

彼女の実家前でうろたえる井上

井上心の叫び「いやいやいや、彼女がこんなシンデレラ城にお住まいのやんごとなき姫君であるとわたしゃ聞いてないよ😇!!

【脳内に渦巻くこれまでのデートプランへの懺悔の念】

やんごとなき姫君をワイワイキャッキャしながら一緒に焼くセルフたこ焼きのお店連れてってごめん。。やんごとなき姫君を宝塚歌劇団ではなく吉本新喜劇連れてってごめん。。

【脳内に渦巻く手土産チョイスへの後悔の念】

なんで私は今、何の飾りっ気もない「土佐文旦」(推定2,000円)を持ってるのだろうか🍋これ絶対チョイス間違ったよね。。。

穴があったら入りたい。でも不審な動きしたらシンデレラ城備え付けの高性能追撃レーザーで丸焼きにされちまう。。🐖(パニック状態ゆえ被害妄想強めの井上)

逃げも隠れもできぬ。。行かねばならぬのか。。

彼女が先導してくれてお家の中へ。

井上「初めまして。〇〇さんと結婚を前提にお付き合いさせていただいてます井上と申します!

お母様👩「あら井上さん、初めまして。遠いところからわざわざお越し下さってありがとうございます

井上「こちらつまらないものですが高知名産の文旦です🍋良かったらお召し上がりください!」(チョイス間違ってすみません)

やんごとなき姫君のお母様は、もちろんやんごとなきお母様だ。なんかもうオーラに圧倒されている。後光がさしていらっしゃる。そして笑顔で文旦を受け取ってくれた🍋(チョイス間違ってすみません)

しかしこのお家なぜリビング全面大理石なんだ。。。転んだら危ないじゃないか!それに冬絶対寒いじゃないか!

そしてなぜお家の至る所に胡蝶蘭があるんだ。。何か新装開店でもしたんかいな。。(上流階級のお家は全く存じ上げないため異質なものに心の中でツッコミを入れる井上)

彼女はお父様が既に他界されている。お父様のキラキラピンなお仏壇に手を合わせてからお母様とのお話が始まった。

お母様は博識でこちらの話題にも的確に反応して下さる。会話しやすい。そして朗らかな笑顔を交えて下さる。流石コミュ力MAXの彼女を育て上げられたお母様だ。

井上「彼女ほど素敵な女性は絶対にいません!日本一の女性を育て上げられたお母様お父様を心から尊敬します!

歯の浮くようなセリフに思われたかもしれない。でも本心から思った事を素直に言葉にした。

当初の懸念はどこ吹く風。会話は笑顔に溢れご挨拶はこうして和やかに終わったのだった😮‍💨(良かった〜)

ご挨拶の次は指輪選び

無事にご挨拶も終わり、もう私の心の中で結婚への気持ちは決まっていた。あとはどうやってプロポーズするか。指輪を箱パカしてサプライズプロポーズも素敵だな〜💍✨

でもこんな上流階級の天女様だから指輪はきっとこだわりのブランドがあるはず。サプライズ性は薄くなるけど彼女の好みの指輪をプレゼントしたい。

よし、プロポーズ前だけど彼女と一緒に指輪を選びに行ってみるか

そう考えた井上は大阪心斎橋にデデーンと店舗を構える超高級ブランドのお店を彼女と一緒に回ってみる事にした。

なんかどのお店も無駄に入り口の扉がデカいし、ドアマン(?)みたいな人が来店の度にドアを開閉している。なんだこれ。

店員さん!自動ドアにした方が人件費浮くし気軽に出入りしやすいですよ!!(つい高知大丸目線で考えてしまう井上)

どの指輪もキラキラ度がハンパない!目がチカチカするぜよ、と思ってたら彼女の瞳もキラキラしている。喜んでくれてるのがひしひし伝わる。

あ〜もう最高過ぎる。こんなに美しい天女様と雲上ブランドの婚約指輪を眺めている時間、プライスレス。天にも昇る気分。わたしゃ世界一の幸せもんだよ。

そんな中、彼女がちょっと言い出しにくそうに口を開いた。

👩「予算ってどれぐらいを考えてるのかな。。?」

その質問来ましたか」と意を決した井上。清水の舞台から飛び降りる覚悟で右手を大きく開いた✋

果たしてその手が意味する事とは。。

続く

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